当館では、東海道を中心に交通史関係の資料を開館以来収集してきました。
東海道をはじめとして、街道を描いた資料には、屏風・巻子・浮世絵など美術的要素がある一方で、地図・名所図会・道中記など実用面での要請に基づいて作られたものもあります。500kmに及ぶ東海道の全体を描くためには、限られた画面のなかに多くの情報を落とし込む必要があり、制作目的や使用方法に合うようさまざまな形態が用いられました。また、沿道に点在する名所旧跡は、和歌の名所などとして文学で扱われ、浮世絵の名所として描かれることで東海道のイメージを豊かなものとしました。
本展では、当館と美術博物館が収蔵する東海道の関係資料を展示し、東海道やそこを旅する人々が描かれた収蔵資料から、道の描かれかたの諸相を紹介します。
会 期:令和6年11月3日(日)~ 12月15 日(日)
会 場:当館企画展示室
休館日:月曜日[ただし11月4日(月)は開館し、翌5日(火)は休館 ]
〈関連イベント〉
① ギャラリートーク
と き:11月16日(土)、11月27日(水)各日14時 ~
② 記念講演会
「洛中洛外図から読み解く京都の歴史地理 - 祇園祭・山鉾町を中心に - 」
と き:11月30日(土)14時 ~ 15時30分
講 師:佐藤弘隆さん(愛知大学准教授)
会 場:当館講義室
申込み:11月6日(水)10時から電話で当館へ(定員50人、申込順)