企画展

 当館では、毎年春夏秋冬の季節にあわせ、江戸時代の交通やこの地方の歴史・文化に関する特別なテーマに基づく企画展を開催しています。

大たん可愛い 東三河の狂言装束

黒地木賊免文様肩衣
江戸時代後期
魚町能楽保存会蔵

会期

 華麗で重厚な能装束とは対照的に、狂言装束は麻の生地を使った庶民的な軽やかさに魅力があります。かわいい動植物や農作業の道具など身近な対象を題材に、大胆な構図で生地を染め、また直接文様を描くことで見るものを楽しませてくれます。東三河には、魚町能楽保存会(豊橋)、と新城本町能楽振興会(新城)が所蔵する全国的にも有名な狂言装束が残されています。本展では、両会の優品50余点を一堂に展覧する初めての機会になります。

新城狂言同好会公演会「末広かり」

4月29日(土・祝)~6月18日(日)

〇開催日

5月7日(日)

〇時間

午後2時~

○会場

二川宿本陣板の間

料金

無料(但し要入館料)

○申し込み

4月11日(火)午前10時から電話(☎0532-41-8580)にて申し込み

○定員

先着50名

ギャラリートーク

〇開催日

5月20日(土)
6月3日(土)

〇時間

午後2時~

〇講師

当館学芸員

○事前申し込み

不要


びはく移動展III 末広五十三次

末広五十三次 二川

会期

7月22日(土)~8月27日(日)

 工事休館中の美術博物館コレクションの一つである「末広五十三次」は慶応元年(1865)閏5月長州征伐のため上洛する14代将軍徳川家茂の行列を主題としたシリーズで、東海道を京へ向かう物々しい行列や武士の姿、幕末の世相を反映した蒸気船や洋式部装備の兵隊などが描かれています。本シリーズは、2代歌川広重をはじめ鳥瞰図の名手であった五雲亭貞秀など8名の絵師が合作しており、13軒の版元から共同で出版されたものです。


びはく移動展IV 浮き世を描く

中村正義《舞妓》1966年頃

会期

9月9日(土)~10月22日(日)

 工事休館中の美術博物館コレクションを出張展示する「びはく移動展」の第4弾!浮き世、すなわち現世の風俗をモチーフとする浮世絵は、江戸時代に庶民を中心に人気を博し、多種多様なジャンルで華々しい展開をみせました。二川宿本陣資料館が所蔵する江ぢ時代の浮世絵を皮切りに、業(ごう)にとらわれた人間像をユーモラスに、時にアイロニカルに抽出した中村正義などの近代絵画を紹介します。


瓦版展

「ええじゃないか」の瓦版

会期

11月3日(金・祝)~12月10日(日)

 本展は江戸時代の情報メディアとして知られる「瓦版」や各種の「番付」に関する展覧会です。火事・地震・津浪・仇討・見世物・奇談・外国船の来航・幕末の政変など、瓦版には多様な出来事が記されました。番付も当時の人々の関心を反映して、様々な趣向のもと数多く作られました。瓦版・番付ともに江戸時代人のユーモアや批判精神がたくさんこめられています。本展では、瓦版などの刷り物(刷り物)の展示を通じて、当時の社会について考えたいと思います。