庶民にとって旅が身近になってきた江戸時代の後半には、街道の景色や旅の様子を描いた浮世絵が数多く出版されました。特に歌川広重が描いた「保永堂版東海道」と呼ばれるシリーズは大変な人気となりました。広重は生涯に未完のものを含めて二十数種類もの東海道シリーズを描いたといわれ、「保永堂版」以外にも「行書東海道」「隷書東海道」と呼ばれるシリーズも高い評価を得ています。
当館では、歌川広重の作品を含めて900点以上の浮世絵を収蔵しています。
東海道五拾三次之内 二川